2nd
若い頃、ひどく疲れてカウンセラーに話を聞いてもらった。そのときに言われたことは、「あなたは愚かです。それがとても良かった」という意味のことだった。
「あなたは愚かでした。あなたは教えられたことを完全に学習しませんでした。お利口な子は、そんなふうに教えられたら、それを内面化する。でもあなたは理解が遅かったので、あなたという個人をうしなわずに済みました」
「あなたが教えられた内容を完全に内面化していたら、あなたはたぶん生きていません」
「あなたは彼らの言うことが理解できなかった。あなたは成長が遅くて、だから愚かだった。あるいは身を守るために愚かであることを選択した。どちらかは私にはわからない」
「ともかく、それがあなたを救った。あなたは可哀想なくらい強くて、ひどく愚かだったので、死ななかった。それはとても幸運なことです。わかりますか?あなたは死んでいてもちっともおかしくなかった」
「あなたが成長過程で受けたきたものは、暴力です。ごはんを食べさせてもらったとあなたは言う。ごはんは美味しかったとあなたは言う。ごはん食べたかったから、とあなたは言う」
「ごはんを食べさせないことばかりが暴力なんじゃない。ごはんを餌にするのも暴力です。殴ることばかりが暴力なんじゃない。殴られないから幸せだと思わせるのも暴力です。あなたはもう大人で、ずいぶん賢くなったから、本当はそのことを知っているはずです」
「あなたが疲れているのは、ずっととても緊張していて、生き残る方法を探していたからです。今、仕事が終わったらただ寝ていたいのは、当たり前なんです。布団から出なくても死なないことがわかったから、寝ているんです。好きなだけ寝なくてはいけないんです」
「あなたは何もない部屋に住んで床に鍋を置いてごはんを食べるべきではない。あなたはそんなにお金のかからない暮らしをすべきではない。あなたは彼らにお金を送ってはいけない」
「あなたは今、養育費を返していると言います。それがどれだけ異常なことだかわからないのですか?わかっているはずです。いいですか、育つことは借金をすることではないんです。生きることは負債ではないんです。誕生は罪ではないんです。成長したら負債が増えるなんて大嘘です」
「昼も夜も働いて、親に金を送って、嬉しいですか。嬉しいでしょうね。でもやめたいからこういうところに来たんでしょう。自分がおかしいと思って来たんでしょう?」
「でもね、おかしいのは、あなたではないんです。あなたはただ極端に愚かでいただけです。生きるためにね。おかしいのは彼らです。私は何度でも言う。子どもが育つことは、負債を負うことではない」